旅の記録4 家島諸島・初キャンプツーリング

■日程■
2004/9/11-12
■距離■
@12.6km A16.5km
■同行者■
なし
■交通■
[行き]
JR姫路駅下車
バス 姫路駅→姫路港
船 姫路港→真浦港
[帰り]
同様


 Javaを購入してから3週目。そろそろ慣れてきたので、島を渡りながらのキャンプツーリングにトライしました。地図で近場を探してみたところ、家島諸島に目が留まりました。多くの小さな島が点在し、景観も楽しめそうです。
 当日、朝、天気予報は晴れ。風の予報は最大5m/sとやや強く、風向きが不安定のようでしたが決行することにしました。出発は家島の真浦港。船の往来は少ないものの、漁船や大型船が多く停泊しており、怒られないかとびくびくしてしまいました。海は非常に穏やかで、小さな入り江の中では、波がほぼゼロの状態でした。まるで、氷の上を滑るように爽快な気分です。
 西島へ渡ると、突如として、砂漠のように荒涼とした採石現場が現れ、大型ショベルやダンプのけたたましい音が響いてきます。文明の巨大なパワーに唖然。早く通り過ぎようと漕ぎ進めますが、延々と褐色の岩肌が続きます。西島の西端を回る頃、ようやく自然の海岸風景が現れてきました。しかし、ここで向かい風が急に強くなり、パドルを広く構えても進むのが困難になりました。午後4時を過ぎ、疲れも出ていたので、この日は島の南西部の小さなビーチでキャンプ。カサガイがたくさん岩に貼り付いていたので少し採取し、軽くバーナーであぶって、醤油を落として食べました。
 この位置からの夕焼けは絶景。そして日が暮れると、天の川が見えるほど美しい星空となりました。ここが瀬戸内海とは信じられません。夜の時間は、文庫本を読んだり、ラジオドラマを聴いたりして過ごしました。しかし、満潮の10時が近づくにつれ、波しぶきがテントに当たるようになってきました。瀬戸内海の潮位変化を甘く見ていたのです。せっかく買っておいた朝食用のパンも、海水でべたべた。慌てて少し高いところにテントを移動しましたが、かなり傾斜があって、安眠できませんでした。

 2日目、5:20起床。コーヒーを入れ、非常食で朝食を済ませてすぐ出発。朝はすべてのものが美しく見えます。この光景を見ずに、遅くまで寝ているのはもったいない。山頂付近の石切り場も、朝の光の中では神々しく輝いています。
 南端のオツヅノ鼻を過ぎると、1km以上に渡って、手付かずのビーチが続いていました。前日、頑張ってここまで来れば良かったと悔やまれます。上陸して、自分だけの広大なビーチを散歩し、奇声を発したり、地面に絵を描いたり。まるで、沖縄の離島に来ているような気分です。こんなに素晴らしい海岸へ来るのかかったのは、片道わずか3000円の交通費と、少々の体力だけなのです。
 西島から、狭い海峡を通って坊勢島を北上すると、小さな漁船が行き交う雰囲気の良い港があります。海鳥と戯れつつ、家島を目指します。矢ノ島を経由して、家島に渡る頃から、再び風が強くなり、波も高くなってきました。この程度ならば、以前にも経験していたので、落ち着いて漕ぐことができました。真浦港には、12時頃到着し、1時の船に間に合いました。満足のいく、初キャンプツーリングでした。