■日程■ 2005/11/26-28 |
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■距離■ @31.0km A24.1km B14.0km |
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■同行者■ 2日目午前中のみ知人と。他はソロ。 |
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■交通■ [行き] 車 [帰り] 紀伊長島から賀田までJR。その後は車。 |
本格的な冬を前に、熊野灘を漕ぎに出かけました。今回の往復は、車を利用しました。本来は、公共の乗り物を使った片道の旅が好きなのですが、大阪から尾鷲まで電車で行くのは、かなり不便なので、やむを得ません。
尾鷲湾を横切り、銚子川を少しさかのぼって、河口付近の川原でキャンプしました。このあたりの川は、標高1600mの大台ケ原から一気に下ってくるので、感動的なほど水が綺麗です。河口の辺りは汽水域になっていて、魚が泳ぐと、海水と真水が混じりあい、陽炎のようにゆらゆらと揺れるのが見られます。
今回の旅では、事前に連絡を取り、石部さんという方に会うことにしていました。彼は、5ヵ月かけてアメリカ西部を徒歩で縦走するチャレンジを成功させた人です(→PCTサイトへ)。石部さんとは、2年前に環境教育の集まりで知り合ったのですが、その後海山に移り住んだと聞き、是非一度お会いしたいと願っていました。お忙しかったようですが、半日間ツーリングに付き合って頂き、海山での生活や、地元の産業のことなど、いろいろ聞かせてもらうことができました。
半島を回って、白浦の漁村で上陸し、食料の買出し。商店で、豆腐、柿、酒などを買うと、おまけでサンマとイワシの干物を頂きました。これで、今夜のおかずは十分です。
翌朝は、のんびり10時頃出艇。海岸の防波堤の中は、大きな公園になっていました。おそらく、かつては、多くの鳥たちが集まる豊かな湿地だったのでしょう。こんな施設を作ったら、警戒心の強い鳥は近寄るはずがありません。人も来なければ、鳥も来ない。吐き気がするほどの愚かな公共事業がここにもあります。
鈴島を前に、昨日買った柿を、ダイビングナイフでむいて食べました。今では、自分の中ではごく当たり前となった行為ですが、大海原の真ん中で柿の皮をむくというのは、極めて非日常的な行為だったのではないかと思うのですがどうでしょうか?
紀伊長島の島は、天然記念物のカンムリウミスズメを始めとする鳥の保護区で、上陸禁止になっているそうです。しかし、ちょっとぐらい許して下さいよ!と言いたくなる程、素晴らしい景観の島が続きました。この辺りを漕ぐだけでも、わざわざ来た甲斐があったというものです。