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2016年10月

ソラカルシステムのコンセプト

ソーラーカルチャー株式会社では、ソラカルシステム(手動式のソーラーパネル回転システム)を備えた、ソーラーシェアリングの技術コンサルティングをメインとした事業を行っています。
(ソラカルシステムのしくみとメリットはこちら)

ソラカルシステムの基本構造は、ローテクで単純なものですから、技術系の人であれば、誰でも思い付くでしょう。しかし、どのような寸法にするか、個々の部材に何を使うか、農地にどう配置するか、施工はどのように行うかなど、詳しいノウハウは、現場で試行錯誤を繰り返して、高めてきました。ちょっとした設計の違いで、建設コストや売電収入が、数十万~数百万円の単位で変わる可能性もあります。なかなか気が付かない落とし穴も潜んでおり、私自身、数多く痛い目に遭ってきました。類似の設備を作ったという報道は、時々耳にしますが、その後、それが広まったという話は聞かないので、難しい部分があったのだろうと思います。

お客様や施工業者様に、この技術をご提供するに当たって、一般的なメーカーの工業製品とは、全く異なるコンセプトで進めることにしています。

1、特許は取得しない
ソラカルシステムは、名称の商標登録はしていますが、特許出願はしていません。特許は、出願だけであれば、それほど難しくはないのですが、本気で権利化や運用を目指すならば、相当な費用と手間がかかります。小さな会社では、通常業務や技術開発に加えて、特許に関わっている余裕はありません。
特許出願には防衛的な意図で出す場合もあります。ソラカルシステムは、既に製品として数多く作っており、新聞、テレビ、雑誌等で紹介されています。また、非常に良く似た先行例も存在します。他社が類似の技術で特許権を取得することは難しいでしょう。さらに、私の会社は、資本金300万でほとんど資産もありませんので、訴訟を起こされても何も払えるものはありません。
飛行機の発明者であるライト兄弟が、特許権にこだわるあまり、不毛な裁判を延々と続け、ビジネスで失敗したのは良く知られた話です。特許にコストをかけるよりも、技術はオープンにして、安く提供する方が良いと考えています。

2、可能な限り、汎用品を使用する
ソーラーカルチャー株式会社は、基本的にメーカーではなく、技術コンサルティング会社です。部材の販売は最小限にしています。そのため、可能な限り、汎用品を使った設計をしています。専用品は、パネルと単管の固定金具と、回転駆動に関係する部材だけです。汎用品の調達は、施工業者さんにお任せしますので、弊社では全くマージンも取りません。
汎用品の良さは、安価で、調達が容易で、在庫を持つ必要もないことです。弊社は、部材リストだけを作成すれば良く、余計なコストがかかりません。また、汎用品は自由度が高いので、土地や農業に合わせて、設計を自由に変えることができます。

3、シンプルな構造を目指す
ソラカルシステムは、固定式と比べて、部材の差はわずかであり、非常なシンプルな構造です。回転駆動も、最初の頃は、ハンドウインチでワイヤー駆動していましたが、最近はもっと単純にバーで動かすだけの設計にすることが多くなりました。その方が、ずっと安くできますし、誰でも施工でき、故障のリスクも減らすことができます。多くの工業製品は、機能を増やして複雑化していますが、それとは反対の方向を目指しています。
電動で動かしてはどうかという話は良く頂くのですが、南北の傾斜角の調整であれば、年に数回動かせば十分なので、頻繁に出向く農地であれば、多くのコストをかけて電動化する必要性は感じられません。

このように、リスクとコストを最小化する考え方で、事業を行っております。その一方で、小さな会社の限界として、きちんとした構造計算や、弊社としての製品保証までお付けすることはできません。ご理解を頂いた上で、ご依頼頂ければと思います。

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ソーラーカルチャーの運営方針

ソーラーカルチャー株式会社を設立してから、約3年半が経ちました。今までに、30基近く、合計1MW以上のソーラーシェアリング設置に携わってきました。この機会に、会社の実態について、少しお伝えしたいと思います。

ソーラーカルチャーは、株式会社の形式を取っていますが、社員は社長一人だけの実質個人事業です。会社の住所は、オフィス代行サービスを利用しており、実際のオフィススペースはありません。私の発電所のビニールハウスが、応接室です。建設業はもちろん、電気工事士の資格すら持っていませんので、実際に工事を請け負うことはできません。施工は、業務提携している施工業者さんに依頼し、私はコンサルタントとして、技術的なサポートを行います。広告宣伝も、まだ一度もしたことがありません(新聞や雑誌へは多数記事を書いて頂いており、感謝しています)。

ないないづくしの運営ですが、このような形態にしている理由は、コストとリスクを最小にするためです。会社の維持費が非常に少ないので、最小限の費用で仕事をお引き受けできます。ソーラー業界は、市場変化が激しいので、安易に規模拡大すると、破綻するリスクが高くなります。今のような形態であれば、少々仕事に波があっても、長く事業を続けることができます。

お客様にとっては、将来に渡ってサポートしてくれるのかどうか、不安もあろうかと思います。最大のリスクは私の体でしょう。これについては、対策は取ってあります。工事をするときには、施工業者さんに、ソラカルシステムのノウハウをできるだけお伝えするようにしています。何度か施工を経験すれば、修繕は難しくありませんし、自力で新規の設置もできるでしょう。また、ソラカルシステムの設計は、ほとんど汎用部品なので、少し器用な方であれば、施主様ご自身で維持管理は可能だと思われます。もし、可動部が動かなくなっても、固定式のシステムとして、発電設備は十分機能します。

ここまで運営を最小化すると、会社の存在意義がないのではと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。農地や農業に合わせた設計は、様々なノウハウがあります。今まで多くの試行錯誤やトラブルを経験しておりますので、事業者さんや施工業者さんには、最小限のリスクで、完成度の高い技術をご提供できます。多くの施工業者さんとお付きいする中で得られた知識や、ネットワークも貴重なものです。「ソラカルシステム」も、少しずつ改善して、より安く、シンプルで、実用的な方向に向かっています。少なくとも、頂く報酬以上のメリットは享受して頂けると思っております。

今後も、おそらくこの方針は変えず、細々と末永く会社を運営していきたいと考えておりますので、どうかよろしくお願いします。

 ↓ソーラーカルチャー株式会社の応接室

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