PV EXPO 2017
日本最大の太陽光発電の展示会、PV EXPO 2017(東京ビッグサイト、3月1日ー3日)がスタートしました。
ソーラーカルチャーでは、ルクサーソーラーさんのブースの上で、ソラカルシステムのデモ展示を行っています。
2日午後と3日午後には、下記のブース付近にいる予定です。更新したパンフレットもご用意しておりますので、ぜひお立ち寄り下さい。
東京ビッグサイト 東6 ブース No.E48-40
ソーラーカルチャー株式会社の最新の情報をお届けします。
日本最大の太陽光発電の展示会、PV EXPO 2017(東京ビッグサイト、3月1日ー3日)がスタートしました。
ソーラーカルチャーでは、ルクサーソーラーさんのブースの上で、ソラカルシステムのデモ展示を行っています。
2日午後と3日午後には、下記のブース付近にいる予定です。更新したパンフレットもご用意しておりますので、ぜひお立ち寄り下さい。
東京ビッグサイト 東6 ブース No.E48-40
埼玉県熊谷市でソラカルシステムが完成しました。施工はアースシグナルさん、栽培作物は麦です。農業委員会への申請は、とても大変だったようですが、低い遮光率と、農業に配慮した架台を使えば、露地と変わらない栽培は十分可能です。多くの良い事例が出てくることで、世間に広く理解して頂けると嬉しく思います。
埼玉県鳩山町でソラカルシステムが完成しました。栽培作物はブルーベリーです。農地は北西から南東にかけて細長い形になっていますが、パネルはほぼ南向きにして、斜めにずらしていくレイアウトにしました。遮光率は30%以下で、パネルは回転して遮光率を調整できるので、ブルーベリーでも問題なく栽培できます。
複雑な設計になりましたが、高い施工技術を持つアースシグナルさんは、非常にきれいに施工してくれました。
ソーラーカルチャー株式会社では、ソラカルシステム(手動式のソーラーパネル回転システム)を備えた、ソーラーシェアリングの技術コンサルティングをメインとした事業を行っています。
(ソラカルシステムのしくみとメリットはこちら)
ソラカルシステムの基本構造は、ローテクで単純なものですから、技術系の人であれば、誰でも思い付くでしょう。しかし、どのような寸法にするか、個々の部材に何を使うか、農地にどう配置するか、施工はどのように行うかなど、詳しいノウハウは、現場で試行錯誤を繰り返して、高めてきました。ちょっとした設計の違いで、建設コストや売電収入が、数十万~数百万円の単位で変わる可能性もあります。なかなか気が付かない落とし穴も潜んでおり、私自身、数多く痛い目に遭ってきました。類似の設備を作ったという報道は、時々耳にしますが、その後、それが広まったという話は聞かないので、難しい部分があったのだろうと思います。
お客様や施工業者様に、この技術をご提供するに当たって、一般的なメーカーの工業製品とは、全く異なるコンセプトで進めることにしています。
1、特許は取得しない
ソラカルシステムは、名称の商標登録はしていますが、特許出願はしていません。特許は、出願だけであれば、それほど難しくはないのですが、本気で権利化や運用を目指すならば、相当な費用と手間がかかります。小さな会社では、通常業務や技術開発に加えて、特許に関わっている余裕はありません。
特許出願には防衛的な意図で出す場合もあります。ソラカルシステムは、既に製品として数多く作っており、新聞、テレビ、雑誌等で紹介されています。また、非常に良く似た先行例も存在します。他社が類似の技術で特許権を取得することは難しいでしょう。さらに、私の会社は、資本金300万でほとんど資産もありませんので、訴訟を起こされても何も払えるものはありません。
飛行機の発明者であるライト兄弟が、特許権にこだわるあまり、不毛な裁判を延々と続け、ビジネスで失敗したのは良く知られた話です。特許にコストをかけるよりも、技術はオープンにして、安く提供する方が良いと考えています。
2、可能な限り、汎用品を使用する
ソーラーカルチャー株式会社は、基本的にメーカーではなく、技術コンサルティング会社です。部材の販売は最小限にしています。そのため、可能な限り、汎用品を使った設計をしています。専用品は、パネルと単管の固定金具と、回転駆動に関係する部材だけです。パネルおよび汎用品の調達は、施工業者さんにお任せしますので、弊社では全くマージンを取りません。
汎用品の良さは、安価で、調達が容易で、在庫を持つ必要もないことです。弊社は、部材リストだけを作成すれば良く、余計なコストがかかりません。また、汎用品は自由度が高いので、土地や農業に合わせて、設計を自由に変えることができます。
3、シンプルな構造を目指す
ソラカルシステムは、固定式と比べて、部材の差はわずかであり、非常なシンプルな構造です。回転駆動も、最初の頃は、ハンドウインチでワイヤー駆動していましたが、最近はもっと単純にバーで動かすだけの設計にすることが多くなりました。その方が、ずっと安くできますし、誰でも施工でき、故障のリスクも減らすことができます。多くの工業製品は、機能を増やして複雑化していますが、それとは反対の方向を目指しています。
電動で動かしてはどうかという話は良く頂くのですが、南北の傾斜角の調整であれば、年に数回動かせば十分なので、頻繁に出向く農地であれば、多くのコストをかけて電動化する必要性は感じられません。
このように、リスクとコストを最小化する考え方で、事業を行っております。その一方で、小さな会社の限界として、きちんとした構造計算や、弊社としての製品保証までお付けすることはできません。ご理解を頂いた上で、ご依頼頂ければと思います。