Feathercraft Kahuna について

2008/10/14 山口県油谷町川尻岬にて紛失
見かけた方は、ご一報下さい。
シリアルナンバー:QFV09009A404
長さ 4.5m
63.5cm
重さ 18kg
積載量 136kg

【特徴】

 Feathercraft社のカヤックの中で、長年ベストセラーを続ける名艇。直進性、回転性、安定性、重量、積載量など、すべてにおいてバランスが取れており、スタンダードと言ってもいい艇です。シーカヤックとしては、特にスピードに優れている訳ではありませんが、よほど荒れた状況でもない限り、十分な性能を持っています。

【組み立て】  構造は比較的シンプルで、簡単に組み立てることができます。私は、一通り説明を聞いただけで、一人でも30分もかからずに組み立てることができました。組み立てる度に、その優れた機能とデザインに感心させられます。

【使い分け】  シーカヤックを始めてから2年はJavaだけを使ってきました。Kahunaを購入して使ってみた後でも、Javaは非常に優れたカヤックだと思っています。今後は、2つの艇を、TPOに合わせて使い分けていくつもりです。Kahunaを選ぶ状況は、次のようなときになるでしょう。
・グループでのツーリングのとき。Javaとのスピードの差は歴然としています。他のカヤッカーとスピードを合わせるためにはKahunaにしておいた方が良さそうです。初心者向けのショートツーリングや、のんびり漕ぐ場合は、どちらでも問題ありません。
・風や潮流が強くなりそうなとき。横風でカヤックの方向が曲げられる状況では、ラダーがとても役に立ちます。また、スピードも速いので、向かい風、向かい潮でも漕ぎ進められる可能性が高くなります。
・冬の寒い時期。下半身をカヤックに潜り込ませるので暖かです。水しぶきがウェアにかかることも少なくなります。また、冬は、北西風が強くなることが多いというのも、Kahunaを選ぶ理由です。

カフナをより快適に(1) クロスリブ前


マウスを乗せると組み立て後
私の体質かもしれませんが、Kahunaは乗り心地があまり良くなく、すぐに足がしびれたり、硬いフレームに体が当たって痛い思いをしていました。快適なカヤッキングのため、いくつか工夫をしてみました。
まずは、前のクロスリブに、家具の角を保護するスポンジ(黄色の部分)を取り付けました。これで当たっても痛くありませんし、ひざで押すようにして漕ぐこともできます。さらに、下部には板を取り付け、ひざの裏側がクロスリブに当たらないようにしました。どちらもベルクロで固定してありますが、そのままでも組み立てと分解が可能です。

カフナをより快適に(2) クロスリブ後


シートの後ろ側の背骨の位置に、フレームが突き出した部分(赤の矢印)があり、長時間乗っていると、背中が痛くなってしまいます。前のクロスリブと同様にスポンジを付け、ソフトに当たるようにしました。
シートの位置が少し前に出るので、フィット感も増すような気がします。


その後、さらに改良。クロスリブの両側に、塩ビのパイプを付け、結束バンドで固定しました。そのままでは浮いていますが、もたれると変形してちょうど良いカーブになります。7時間の海峡横断でも、腰周りだけは快適だったという実績もあります。パイプは直径4cmがベストでしょう。

カフナをより快適に(3) 背もたれ


カフナのシートの背もたれには、プラスチックの板が入っているのですが、ただの平坦な板なので背中にフィットしません。この板を、電熱でゆっくり暖めてから力を加えてやると、ちょうどいい具合のカーブになりました。元に戻せない改造なので、ちょっと勇気が要りますが、失敗する心配はないと思います。

カフナをより快適に(4) 座面


最後は、座面の底に、Java用のエアバックを入れて完了。これは、ほとんど使っていないJavaのセカンドシートからの流用です。
これで、同じ艇とは思えないほど快適になりました。私は、カヤックを快適に漕げるかどうかは、半分以上シートで決まると思っています。ちょっとした工夫で、航行距離が大幅に伸びるかもしれませんよ。