旅の記録34 湯浅から有田南岸を巡る

■日程■
2006/04/22
■距離■
23.3km
■同行者■
なし
■交通■



 来週から鹿児島の長旅。その腕慣らしを兼ねて、湯浅湾でのデイツーリングをしてきました。湯浅は2度目ですが、大阪から2時間かからずに行けて、これだけワイルドなフィールドがあったというのは、新たな発見でした。

 今回は、地元のカヤックショップ、 アイランドストリーム の平田さんに連絡を取り、栖原(すはら)の到楽亭のというお店で集合しました。到楽亭は、バーベキューや簡易宿泊ができる施設で、カヤックショップの拠点にもなっています。今回は、駐車場と手作りお弁当を用意してもらいました。平田さんは初心者のお客さん2名と苅藻島へツーリング。私は、一人で別行動することにして、お奨めルートやポイントなどを教えてもらいました。

 まずは、高田まで漕いで上陸。ここは比較的大きな集落で、小さな商店もありました。お菓子やみかんを買って、商店のおやじさんと少しおしゃべり。宮崎ノ鼻まで手漕ぎの舟で行くと言ったら、波や潮流が激しいので危ない、と心配されてしまいました。
 高田を出ると、自然が急に濃くなり、断崖、洞門、細い水路、滝など、見所が続きます。上陸しやすい小さなビーチも多く、のんびり安心してツーリングができるルートです。海の透明度も高く、夏に来ればスノーケルポイントとしても最高でしょう。

 矢櫃の集落を過ぎて、半島が少しくびれたところで上陸。ここは、キャンプ道具を持って来なかったことを後悔するぐらい素敵な浜です。灯台までのトレッキングルートも通じていて、道端には山菜を始め、いろいろな植物が生えていました。
 トレッキングは後回しにして、いよいよ宮崎ノ鼻へ。岬の先端には灯台があり、周辺は断崖絶壁。紀伊水道は、うねりと潮流がぶつかると大きく荒れるそうですが、この日はいたって穏やかでのんびり回ることができました。
 宮崎ノ鼻を回って、岬の北側の浜に上陸。ここから小道を歩いて、灯台(標高80m)を目指しました。灯台からは、淡路島や四国が一望できて、最高の眺望です。普段、カヤックの上の海面すれすれの視線に慣れているので、高い所からの眺めは新鮮に感じられます。

 帰りはなるべく違うルートを通りたかったので、苅藻島へ寄ってから栖原へ戻りました。途中、少々雨が降ってきましたが、日差しも風もなく、とても漕ぎやすいコンディションでした。
 ツーリング後は、平田さんと温泉に入った後、地元のお好み焼き屋で食事しながら、シーカヤック談義。シーカヤックを本格的にやっている人というのは、ルーツや立場が違っても、驚くほど近い感性を持っているように思います。