旅の記録35 屋久島北岸(永田〜宮之浦)

■日程■
2006/05/01
■距離■
31.6km
■同行者■
なし
■交通■
バス


 並びの良いGWを利用し、9日間の鹿児島旅行をしてきました。最初は、私がアウトドアを始めるきっかけにもなった屋久島へ。西風の予報だったので、追い風を利用して楽に漕げるように、バスで永田へ移動しました。
 計画では、屋久島の西12kmにある口永良部島までの海峡横断をするつもりだったのですが、強い向かい風になるので断念。初日は、永田のキャンプ場で泊まり、翌朝から漕ぎ出しました。
 永田のいなか浜は、ウミガメの産卵地として有名です。産卵が始まるのは、5月末ぐらいからなので、まだ時期は早いのですが、砂浜には既にいくつかの上陸跡が残されていました。漕ぎ始めてみると、シーカヤックの上からでも、頻繁にカメを目撃しました。体重100kgを超える巨大なカメが、海中からにょきりと首を出すのは感動です。しかし、カメラを構える頃には、既に海中に逃げているので、撮影はかなり難しい。右は、ようやく撮れたワンショットです。

 いなか浜を後にして四瀬ノ鼻あたりに来ると、強い追い風と、後ろから追いかけて来るうねりに翻弄されました。やはり外洋の孤島は油断ならないです。向かい風だったら、進むことができなかったでしょう。途中、小さな集落や入り江で上陸しつつ、屋久島北端の矢筈岬を目指します。

 矢筈岬の付け根は、屋久島では数少ない湾になっていて、一湊はサバ漁の漁港として栄えています。海も穏やかなので、観光客向けのシーカヤックツアーが行われていました。
 矢筈岬の先端では、一転して荒れることが多く、このルートでは最大の難所となります。幸い、私が回る頃には風が弱くなっており、問題なく通過できました。
 志戸子から先は、堆積岩の地層が複雑に入り組んだ地形になっています。波も弱くなってきたので、あちこち探検しながら漕いで行きました。志戸子の海には、サンゴが生育しており、浜にもたくさんサンゴのかけらが転がっています。海水温はまだ少し低かったので泳ぐのはやめておきましたが、磯遊びするのにも楽しいところでした。

 夕方までたっぷり漕いで、宮之浦川下流で上陸。カヤックはパッキングして川岸に置かせてもらい、宮之浦のオーシャンビューキャンプ場で泊。ここは、今まで利用した中でも最悪のキャンプ場でした。屋久島で、「キャンプ場以外でのキャンプ禁止」とするなら、きちんとしたキャンプ場を整備してもらいたいものです。
 夜は、YNACで開催された、無料のスライドショーを聞きに行きました。屋久島の岩の成り立ちについては、カヤッカーにもためになる話で、勉強になりました。久しぶりにガイドの小原さんにもお会いできて、懐かしかったです。