■日程■ 2005/2/11-14 |
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■距離■ @15.7km A19.0km B25.7km C5.3km |
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■同行者■ なし |
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■交通■ [行き] JR笠岡駅下車 [帰り] JR海岸寺駅乗車 |
瀬戸内海を南北に渡るのは、縦断?、横断? 地図上では縦方向なので縦断になりそうだけれど、イメージ的には横断と言う方がぴったりくる感じがします。山の場合は、どちらの方向でも、稜線に沿って進むのを縦走と言うので、それにならって横断としておきましょう。そんなことはどうでもよく、とうとう瀬戸内海を渡ってしまったのです。もちろん、最高漕行距離も大幅更新。直線で行けば、一日でも渡れるルートではありますが、たくさん寄り道しながらのんびり行きました。
出発地点の笠岡駅は、深い入り江に程近い場所にあります。海岸は砂浜ではありませんが、石で護岸されたゆるやかなスロープになっていて、組み立てと出艇ができました。 近くには、大きな総合スーパーもあるので、買出しや水汲みにも便利です。
白石島で上陸して、集落を散策していると、小さな島には不釣合いなほど立派なお寺がありました。弘法大師ゆかりの開龍寺・仏舎利塔だそうです。霊場巡りの順路もありましたが、すべて回るほど時間がなかったので、仏舎利塔を見てから引き返しました。
この日は、白石島東岸の浜でキャンプ。ごろごろした石と海草が、原始的な風景を作っています。有人島であることを忘れてしまいそうです。
高見島から粟島の間は、今回一番距離の長い区間で、大型船が次々に通る航路になっています。待っていても埒が明かないので、船の進行方向を確認しながら思い切って渡り切りました。グループでの渡航はかなり厳しいかもしれません。
粟島はとても珍しい形をした島です。3つの島が繋がって、クローバーのような形をしています。地図で見ただけで、楽しそうな島だと感じていましたが、実際に行ってみるとやはり思った通り。入り江は穏やかで、海の透明度も良く、のどかな風景が広がっていました。
南方にはいよいよ四国の山並みが間近に見えていて感動しました。上陸して、しばらく島内を散策。とても良い気分になってきて、このまますぐに帰ってしまっては、もったいないと思い、粟島の西側を回って行く事にしました。しかしこれが判断ミス。西側に回り込もうとするあたりから、急に風と波が出てきました。しかも、南側からの向かい風で、かなり頑張って漕いでものろのろとしか進みません。波はいろいろな方向から不規則に打ち寄せてきて、少しでも油断すると倒されそうでした。どうにか南端にたどり着くと、一転して強い追い風。バランスを取る程度にパドルを操作していれば、かなりのスピードで進んで行きます。この日に帰る予定でしたが、徐々に日が傾き始め、疲れもピークに達していたので、無理をせず、もう一日キャンプすることにしました。
3日目のキャンプ地となった志々島は、「男はつらいよ」の撮影があった島で、風情のある古い家が残っています。しかし、人はほとんど見かけず、少々寂しい島でした。