旅の記録20 和歌山・日ノ御埼ツーリング

■日程■
2005/5/14-15
■距離■
@12.8km A14.4km
■同行者■
なし
■交通■
[行き]
JR紀伊由良下車
[帰り]
紀州鉄道
西御坊乗車


 梅雨前線が南方に横たわり、気候の先行きを考えると気が滅入ってきますが、この週末の関西地方は最高のお天気。こんな時に漕ぎたくならなければ、カヤッカーではない! ということで、3度目の和歌山に行ってきました。
 下車駅の紀伊由良は、海からだいぶ離れていますが、途中に生協があり、その近くの河口から艇が出せたので、悪くない出艇地です。まず、河口の正面に見える蟻島に向かいます。
 天気予報では、ほとんど波風もないようでしたが、やはり太平洋の海は気まぐれです。蟻島から先は、ずっと強い南風が続いて苦しめられました。前日は準備のために寝不足で、体調もいまひとつ。こんなときは、いっそ北へ向かえばいいのですが、地図を持っていなかったのでそうもいきません。

 この日は、岬の風下になる馳出の鼻の北側で終わりにしようかと思ったのですが、左のように大きいゴロタ石が続いて足場が悪く、とてもカヤックを引き上げる気は起きません。もう少し先の、小さな湾内まで頑張ることになりました。この日は13km程度しか移動しませんでしたが、倍漕いだほど疲れました。逆のコースを取れば、はるかに楽だっただろうと、後から反省。
 翌日は、風もずっと弱くなり、漕ぎやすい一日でした。日ノ御埼もあっさり通過し、6kmにわたって松林が続く煙樹海岸へ。上陸したいところではありましたが、時々大きなうねりが来て、波打ち際で崩れています。釣り人が多く見ている前で、ぶざまなこけ方はしたくないので、颯爽としたカヤッカーのふりをして、海岸と平行に漕いで行きました。
 現在、日ノ御埼周辺の海域では、アカクラゲが大発生中。10mに1匹ぐらいの割合で漂っています。何かのバランスが狂っているのでしょうか?

 帰りに乗った紀州鉄道は、2、30年昔にタイムスリップしたような、1両編成の電車。当然、無人駅で、運転手と車掌は兼務。旅の締めくくりとしては、なかなか風情のある情景でした。