旅の記録44 西南伊豆ツーリング(外浦〜松崎)

■日程■
2006/10/28-29
■距離■
@26.7km A26.0km
■同行者■
なし
■交通■
[行き]
下田駅からタクシー
[帰り]
バス


 初めての東への旅です。関東の人にはおなじみの、伊豆へと乗り出すことにしました。伊豆はアクセスに時間がかかり、公共の交通機関も限られるので、夜の時間を最大限利用して移動します。金曜の仕事の終えた後に出発し、深夜0時近くに下田駅に到着。タクシーで外浦へ移動し、カヤックを組み立てた後でテントを張って野営。
 伊豆の海岸では、9月末まではキャンプ禁止なのですが、10-11月のベストシーズンには気兼ねなく砂浜でキャンプできます。

 翌朝は、早朝から出艇。御用邸の前を通り過ぎ、恵比須島の手前で上陸して、少しトレッキングしました。
 下田港の西側には、下田海中水族館があります。ここでは、大きな生簀の中にイルカが数頭飼育されていて、外から無料で眺めることができます。イルカとの触れ合いができるサービスもあるようです。

 サーフィンポイントを過ぎ、竜宮公園の二穴という天窓があいた洞窟に進入。天窓から入る光で浮き上がる砂浜とカヤックは、とても幻想的です。
 弓ヶ浜(ゆみがはま)で昼休み。観光客でごった返す青木さざえ店で食事をした後、みなと湯に入って、2日分の汚れを落としました。小さな商店で、夕食と翌朝の食料を調達。何だかんだで、2時間ぐらい昼休みを取ってしまいました。日照時間の短いこの時期に、昼休みを長く取りすぎるのはあまり得策ではないですね。
 漕ぎ出したすぐ後で、3人のシーカヤッカーと遭遇。なんと横浜から漕いで来たそうです。このツーリングを通して、5組ぐらいのカヤッカーと出会いました。関西では一人も会わないことが多いので、さすがにカヤッカー密度はずっと高そうです。

 いよいよ最南端の石廊崎(いろうざき)へ。さざなみ程度しか波なく、あっけないほど簡単に回れてしまいました。その後の数キロは、複雑に入り組んだ手付かずの入り江が続く、まさに原始の世界です。地質は堆積岩にゴロタ石が混じったもので、非常にもろくて侵食されやすいので、この複雑な地形ができているのでしょう。今回のコースで最高の見所でした。島根半島と同じような雰囲気。
 もう少し先の集落まで行きたかったのですが、だいぶ日が傾いてきたので、君掛根の近くの浜でキャンプ。ワイルドな地形ですが、携帯はちゃんと通じましたし、居心地良い浜でした。流木の焚き火で焼いた、さばのみりん漬けが最高。夜になると、ぱらぱらと雨が降ってきました。焚き火でしばらく耐えた後で、テントに退避。夜中はかなり本降りになっていました。

 翌朝は、雨も上がって、無風ベタ凪のカヤック日和。吉田集落でちょっと散策した後、さらに北上して伊浜で上陸。ガイドブックに出ていたレストラン目指して歩き始めます。しかし、思ったより遠くて45分ぐらいかかり、さらに開店まで30分待ち、注文してから30分待ちで、ようやくありついたイセエビパスタ。確かに美味しかったですが、カヤックツーリングで来る所ではなかったかも。前日の反省が生かされず、2時間半ほど時間のロス。
 西伊豆の難所、波勝崎(はがちざき)から先は、少々うねりが出て気を抜けない状況でした。猿の公園や、昼寝岩というものもあったようですが、そのまま通り過ぎました。西海岸の断崖の最後にあるのが千貫門。真ん中に洞窟のあいた巨大な岩で、かなり遠くまで下がらないと、カメラに収まりませんでした。

 雲見、石部、岩地の温泉地は、時間の都合でパス。最後の松崎湾では、ツアーに出ていた西伊豆コースタルカヤックスのガイドさんに案内されて、松崎の浜へ上陸。水道やトイレもあり、上陸にはとても便利な浜でした。翌日からは関東出張。日焼けと不精ひげでワイルドな雰囲気を醸し出しつつ、お仕事頑張ってきます。