旅の記録45 徳島南部ツーリング

■日程■
2006/11/4-5
■距離■
@17.5km A17.1km
■同行者■
ガイド1 客4
■交通■
[行き]
木岐駅下車
[帰り]
鯖瀬駅乗車


 徳島のシーカヤックショップ、クーランマランの徳島南部キャンプツーリングに参加しました。その前日にはマクロビオティックという企画があったので、午後の部から参加。ヨガで体をほぐした後、小さな岬の先端までのルートを歩きました。通常、釣り人しか通らない細い道を、トレッキングルートとして利用するのは面白い試みです。その後、温泉に入り、地元の野菜を使ったヘルシーな食事を頂きました。

 翌日からは、カヤックツアーの開始。ガイドの杉本さん含む5人全員がフェザークラフトの自艇参加で、フォールディングカヤックによるキャンプツーリングに慣れた人ばかりです。まずは日和佐駅から電車に乗り込み、2駅戻った木岐駅で下車。そこから、重い器材を海岸まで人力で運搬し、それぞれカヤックを組み立てて出艇しました。

 恵比須洞や大浜海岸を横目で見ながら、断崖の続く千羽海崖を漕ぎ進めます。今回も、とても良いコンディションでしたが、千羽海崖にぶつかって渦巻くうねりには太平洋のパワーを感じます。
 午後4時前には野営地に到着し、心地良い秋の涼しさの中、焚き火を囲んでキャンプとなりました。すっかり夜も更け、夜空には明るい満月。何となく「漕ぎに行きましょうか」という雰囲気となり、ナイトカヤックをすることになりました。月の光は十分明るく、無灯火でも不安なく漕ぐことができました。月明かりで漕ぐというのは、まるで宙を飛んでいるような浮遊感とスピード感があり、非常に面白い体験でした。

 翌日は、海岸から離れてアイライドホッピング。まずは大島まで渡ります。この島は、個人所有の無人島で、あまり開発がされておらず、自然のままに近い環境が保たれています。大島で唯一の入り江の中は、素晴らしい透明度。こんな穏やかな入り江で、開発がされていないというのは、極めて貴重です。カヤックの上からでも、無数の小魚の群れが泳いでいるのが見られました。10mほどの深さのところには、西日本最大の珊瑚があるそうです。次は夏に来て、潜って見に行きたいものです。

 大島を出て出羽島(でばじま)へ。ここは人口150人ほどの賑やかな島です。ちょうど、何かのお祭りをやっており、島外からもたくさんの人が集まって、餅撒きやみこし担ぎなどをしていました。
 出羽島を出てからは、鯖瀬駅の近くの海岸に真っ直ぐ向かい、ゆっくりとカヤックを片付けた後、電車で日和佐まで帰りました。再び温泉に入った後、杉本さんから度々話を聞いていたあぼし鮮魚店でお食事。単なるツアーだけで終わらず、地元の人達と交流ができるというのは、とても素晴らしい旅の形だと思います。